コンセプトは気軽なスケッチ。
レストランを使った撮影で
魅力的な本をつくる
株式会社 マール社様

ご依頼内容

映像付きの美術書をつくりたい。
会社として初めてなので
相談に乗ってほしい。

水彩色鉛筆の本にDVDを付けたい。特に初心者向けの本なので、映像を使いわかりやすく読者に紹介したいが、今までに会社として映像を撮影した経験がないので、どうしたらよいか教えてほしい、というご依頼でした。

課題

コンセプトは気軽なスケッチ。
レストランを使った早朝撮影

この本のコンセプトは、「電車の中やカフェなど、日常の生活の中で手軽にササッと描くことで思い出に残してほしい」でした。著者の先生からはその部分を映像として表現したいと言う話があり、実際に一軒家風のレストランで食事をしながら描いている姿を撮影することになりました。レストランのオープンは午前11時。もちろんオープン前の準備もあります。この限られた時間の中で、協力していただくレストランに迷惑をかけずに、お客様の求めるクオリティを保った映像を撮影できるかが課題でした。

提案内容

短時間撮影も下見とリハーサルで
不安解消

最初にお願いしたことは、レストランの下見でした。スタジオや屋外と違い、明るさや撮影スペースを事前に確認しておく必要がありました。また、撮影前にお店のスタッフさんと顔を合わせることで、当日のスムーズな進行への配慮も考えました。次に、撮影中の映像を別途設置のモニターに映し、編集担当であるお客様がリアルタイムに撮影風景や構図を確認できるようにしました。映像は初めてということもあり、よりわかりやすい環境づくりを心掛けました。
実際に下見をしたところ、レストランの照明は撮影をするには暗く、スペースもテーブルや椅子などの影響であまり確保ができないと判断。そこで、著者の先生に協力してもらい、先生のアトリエでリハーサルをすることにしました。暗い室内を想定して照明を強くすると、色鉛筆のペン先がとびぎみになってしまい、この本で最も重要な部分が台無しになってしまいます。リハーサルでは特にライティングと狭いスペースでの構図の取り方を重点的に確認しました。 本番当日、朝9時から11時までの2時間で予定どおり撮影が終了。レストランのオープンにも間に合い、著者の先生にも満足していただけるクオリティの映像が撮影できました。

ご担当者様の声

良い本をつくりたい!
その一生懸命さが
すごく伝わってきます。

最初に映像の件を相談したとき、広研印刷さんが映像もできるということを知らずに、「どこかできるところを知りませんか?」と聞いてしまいました。撮影当日も大雨で、下見をしたとき以上に室内が暗かったのを覚えています。リハーサルなしでは時間内に対応できなかったのではないかと、今でもあのときリハーサルをしておいてよかったと思います。
この本はもともと日本語と英語の2か国語対応になっています。ナレーションも日本語と英語を吹き込み、DVDのメニューページで選択できるようにしてもらいました。発売から早い段階で台湾の出版社から海外出版のオファーもあり、読み手に伝わるとても良い本ができたと、たいへん満足しています。

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